まほろば寫眞館
「元写真館」の古民家に引っ越してきて2年が過ぎた。
冬の寒さはこたえるが、その分、人のぬくもりが心地いい。
そして、無事越冬。
その喜びをかみしめていたのもつかの間、
つい先日3度目の又兵衛桜が咲いたと思いきや、
トントンと季節はすすみ、間もなく蛍が舞いはじめる。
はやいものである。
猫がいて蔵のある暮らしにも多少は慣れたかね。
実はこのところ店の改修に没頭していたのだが、
ひとつわかったことがある。
それを端的に記してみよう。
「この先もずっと補修、改修」
築百年は伊達じゃない。
不具合というか課題はいくらでもある。
とはいうものの、途方に暮れているといった態ではない。
果てしなさ過ぎて麻痺しちゃった感もあるが、
時折、全身に響きわたる達成感が徒労感を蹴散らしてくれる。
ともあれ。
筋肉痛やすり傷、きり傷などを負いながら、
なんとか店内のギャラリー化に成功。
念願の「まほろば寫眞館」の幕が人知れず静かに開き、
「館長」なるポストを自分で創設、勝手に就任した。
めでたい。
それにしても。クラッシック・カメラをはじめ、
気づけば目新しい道具たちに囲まれていた。
いつからだったろうか?
何と何とを、何のために入手したのであったか?
やたらと夢中だったので、何一つ書き遺しもせず判然としない。
さすがに、このあたりで少しは書き留めておかなくては。
となっている。
館長を名乗る以上、経緯の説明責任くらいは果たさねばならない。
果てしなき補修、改修の合間に書こうかね。
そんなこんなで、再び扉の前に来た。
ありがたく開こうと思ふ。
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